ある冬の朝に降りかかった出来事
遅い朝食を取ろうと
もうかれこれ7年ほど前のある冬の日のことです。当時福祉施設に勤務しており、不規則な勤務時間だったためその日は仕事に行く前に遅い朝食をとるため台所に立ちました。
寒い朝で、お気に入りの手編みのセーターを着ていました。このセーターはイタリア製のラッセルモールをを使用した手編みで毛足が長く着るとふわふわモコモコしています。
突然自分が炎上
昨日の残りものチャーハンがフライパンにあったため、温めようとガスをコンロの火を入れた途端、セーターの袖口から火が引火し、ワッと着ていたセーターが燃え上がりました。
突然自分が火に包まれ、髪の毛が焼け焦げる嫌な臭いが!慌てて流しで水を浴びましたが火は消えてくれず、咄嗟の判断で燃えているセーターを引きはがすように脱ぎました。
火のついたセーターは流しで水をかけて火を消しました。幸いその他の部分に火は移っておらずすぐに火を消すことができました。自宅に一人でいたため、助けてくれる人もおらず、しばしば茫然としていました。
髪は3分の1ぐらい燃えてこげてごわごわになっていました。唇など顔に何か所かやけどを負いました。
すぐにお風呂に入ってしばらく水を浴びました。顔は唇が少し赤くなっているぐらいで何ともないような気がしましたが、何時間かして膨れてきました。
ただ火傷以外は怪我もなく元気だったのでそのまま出勤したら同僚、先輩にどうしたの、その顔と頭!と驚かれそのまま通院するよう言われました。
顔のやけどはそうこうしているうちにどんどん腫れてきて目立つようになりました。やけどが治るのに2か月ぐらいかかりました。
今でも思い出すたびに怖いなーと思う出来事です。
それ以来調理をするときはなるべくセーターを着ないで脱ぐようにしています。
セーターじゃなくてもガスの火を扱う時は袖口に注意しています。
まだその時は若かったので対応も早く、回復力もはやかったからよかったもののこれが高齢の方などだったら助からなかったかも、などとよく考えます。
お年寄りの一人暮らしの火事などのニュースを聞くたびに、一瞬で火に包まれる恐怖を思い出しお気の毒に感じます。